【2025年版】PMOフリーランスの単価|戦略PMOと事務局PMOの報酬差を徹底解説

PMO(Project Management Office)は、フリーランス市場において 安定性と高単価を両立しやすい職種 として定着しています。
特にIT・DX案件の増加に伴い、プロジェクトを横断的に統制できるPMOへの需要は年々高まっています。

FreeConsultant.jp「フリーコンサル案件調査2025」 によると、PMO案件はIT・DX系フリーランス案件の中でも 継続率が高く、長期契約になりやすい職種 とされています。
その一方で、PMOの単価は一律ではなく、担う役割によって大きな差が生まれます。

2025年のPMOフリーランス単価相場(全体像)

2025年時点でのフリーランスPMOの単価相場は、月120〜160万円前後 が中心帯です。
ただしこの数字はあくまで平均であり、実際には役割・期待値・関与フェーズによって上下します。

プロディーユース「フリーコンサル案件レポート」 でも、PMOはIT・DX系コンサル職種の中で上位単価帯に分類されており、戦略レイヤーに関与するPMOほど報酬が高くなる傾向 が示されています。

事務局PMOと戦略PMOでなぜ単価が違うのか

PMOの単価差を理解するうえで最も重要なのが、事務局PMOと戦略PMOの違い です。

事務局PMOの単価水準

事務局PMOは、進捗管理、課題管理、会議体運営、資料更新など、プロジェクトを円滑に回すための実務支援が中心となります。
単価は 月100〜130万円程度 が多く、PMやベンダーの指示を受けて動く立場になるケースが一般的です。

このレイヤーでは「人手」として見られやすく、単価が大きく上がりにくい傾向があります。

戦略PMOの単価水準

戦略PMOは、プロジェクト全体の設計やガバナンス構築、意思決定支援、経営層へのレポーティングまで担います。
単価は 月150〜180万円、案件によってはそれ以上 になることも珍しくありません。

このレイヤーでは、PMOが単なる支援ではなく、プロジェクトの成功確率そのものを高める存在 として評価されます。

高単価PMOに共通する関与フェーズ

PMOの単価は「何をやるか」だけでなく、「どのフェーズに関与するか」でも大きく変わります。

構想・立ち上げフェーズ

プロジェクトの目的整理、体制設計、ロードマップ策定などに関与できるPMOは高く評価されます。

実行・統制フェーズ

複数ベンダーや複数プロジェクトを横断し、リスクを抑えながら進行を管理できるPMOは、単価が上がりやすい傾向があります。

経営層コミュニケーション

経営層への報告や意思決定支援まで担えるPMOは、戦略PMOとして高単価帯に分類 されます。

なぜPMOはフリーランスでも高単価を維持しやすいのか

PMOの価値は、成果物ではなく 「プロジェクトが安定して進む状態」 にあります。
そのため、プロジェクトが長期化しやすく、信頼を得ることで契約更新や追加フェーズにつながりやすい構造になっています。

また、特定の業界やプロダクトに依存しにくいため、経験を横展開しやすく、フリーランスとの相性が非常に良い職種です。

単価を上げたいPMOが意識すべきポイント

PMOとして単価を上げるには、「作業ができる人」から「判断できる人」へと役割を変えていく必要があります。
進捗をまとめるだけでなく、課題の構造を整理し、次の一手を提示できるPMOほど評価されます。

事務局PMOから戦略PMOへ移行することで、単価レンジは明確に変わります。

まとめ|PMO単価は「役割設計」で決まる

PMOフリーランスの単価は、経験年数よりも どのレイヤーで価値を出しているかによって決まります。
2025年時点では、戦略PMOとしての役割を担える人材ほど高単価かつ安定した案件を獲得しやすい状況です。

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投稿者プロフィール

堤史明/Tsutsumi Fumiaki
堤史明/Tsutsumi Fumiaki
Ascend株式会社 代表取締役
早稲田大学卒業後、NEC、アクセンチュア、BCG(ボストンコンサルティンググループ)を経てAscendを創業。
製造業を中心に、SCM戦略策定/業務設計やERP導入などのグローバルプロジェクトをリードし、
DX/IT戦略立案、PM/PMO、新規事業開発など、企業変革を支えるコンサルティングに幅広く従事